理事長挨拶
NPO法人エビデンスベーストヘルスケア協議会
理事長
中山 健夫
京都大学大学院医学研究科
社会健康医学系専攻 健康情報学分野 教授
皆さま、いかがお過ごしでしょうか。
少し久しぶりのご挨拶の更新となりました。
この数年、COVID-19パンデミックを中心に本当にいろいろなことがありました。
前回ご挨拶を書いたのは2020年6月、そこでは次のようにその時の心境をお伝えしました。
「ビフォー」の時代の当たり前だった日常が無くなり、命の危険と価値観の揺らぎを経験したこの数か月で、気づいたことは「大切なもの」は、実はそれほど変わってはいないということでした。それは、このNPOでご一緒している皆様と折々に話してきた利他や互恵であり、ゆるやかで、温かい人のつながりを目指すことなのだと、改めて感じています。そして、変わらない「大切なもの」を守り、形にしていくための方法は、新しい視点や考えが求められ、その結果として「社会の形」は、自ずと変わっていくことを感じます。
今の気持ちも、その時と大きな変わりはありません。新型コロナウイルスは社会に大きな影響を与えましたが、私たちはそれをある意味で吸収し、“with”と呼ばれた通り、日々の生活を作り直しています。
この4年余りの間に、2回の五輪が開催され、ロシアのウクライナ侵攻は2022年2月、ハマスとイスラエルの紛争は2023年10月からでした。そして今は、南海トラフ大地震注意を心配しつつ、毎日の危険な暑さや度々の台風から身を守ろうとしています。もちろん嬉しいこともあります。本NPOの初代理事長・特別顧問の西村周三先生が瑞宝中綬章を受勲され、7月に祝賀会を行うことができました。西村先生、改めて本当におめでとうございます。
そして2代目理事長の森谷敏夫先生の革新的なEMSは筋電メディカル®️テクノロジー「MyMed EMS」として完成し、先生の想いに共感される多くの心強いパートナーとの協働で、着実に社会実装を進めつつあります。1年後、5年後、10年後・・・が本当に楽しみですね。
新たな章が始まる今、皆さまと引き続きご一緒させていただくことを心より願っております。
それでは皆さまのご健勝を心よりお祈りしつつ、ご挨拶とさせていただきます。